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レヴェナント:蘇えりし者を初日に観てきて翌日に感想を書く

こんにちは!

昨日公開された『レヴェナント:蘇えりし者(以下レヴェナント)』を恐らく下関で1番に観てきました。

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画像はLAWRENCE(ロレンス)より

色々あってその日には感想が書けなくって観た翌日の感想なんで情報の鮮度的にはあんまりですけども、とりあえずやっぱり書きたくなったんで書きますわ。

監督がどうのとか撮影がどうのとか音楽が坂本龍一とかそういうのはあらゆるメディアで語り尽くされてますので、ぼくは観た感想を率直に書きたいと思います。

レヴェナント:蘇りし者は観る価値しかない映画

正直言って、おもしろいかおもしろくないかって聞かれればぼくは「おもしろくないよ」って答えます。

うん、そうなんですよ。

だけどぼくはこうも付け加えたい。「そういうレベルの映画ではないよ」って。

聞いてきた人が何におもしろさを見出すのか分かりませんから、もしかしたらこの映画はすごくおもしろいって感じるかもしれません。でもそんなこたぁどうでもいい映画なんです。

映像に圧倒され、俳優に圧倒される

映像が尋常じゃないくらい美しい。作られたキレイさではなく自然の美しさ。

聞けば照明を使わず1日に1.5時間程の日没前にあるマジックアワーとやらだけを使って撮影されたとのこと。照明を一切使わずに撮られたからこその美しさなんですね。

そして俳優の演技。というかもうこれは演技なのか?彼らはホントにそこに存在していてその生活を撮っているんじゃないだろうか?

そんな風に錯覚してしまうほどに俳優全員の演技が素晴らしいんです。…あ〜、いや1人インディアン役の人が微妙だったな。だけどそれ以外の俳優は素晴らしかった。

みんな『生きて』いるんですよ。スクリーンの中で。

リアリティのケタが違う。

実話を元にした系の映画って言っても大抵それはフィクションじゃないですか。いや、それがダメだってことではなくて映画だからそれでいいんですけどね。どうしてもエンターテイメント性を追加しないといけないし、俳優はそれを演じる必要がありますから。

だけど『レヴェナント』に出演している俳優達にはフィクションの雰囲気がないんですよ。ホントに嘆き、怒り、絶望し、生き延びるために戦っているんです。

なんだこれ?映画…?いや、もはやドキュメンタリー。タイムスクープハンターが撮っているんじゃないだろうか?

ディカプリオってここまで『できる』俳優だったの?

正直ディカプリオを舐めてました。

やっぱりディカプリオといえば『タイタニック』のイメージが強いですし、その後の映画も基本的に洒落た主役級ですよね。ぼくがディカプリオを好きになったのは『インセプション』を観てからなんでニワカなんですが、恐らく一般的なイメージはこういうところでしょう。

ぼくほとんど予備知識無しで『レヴェナント』を観たんですよ。だから実際に『レヴェナント』を観るまでは、結局はディカプリオらしくかっこよくサクッと復讐するんだろうなぁなんて思ってたんです。オスカーとれてよかったね!みたいな。

でも違った。スクリーンにいたのはぼくのイメージするディカプリオじゃなかったんです。そこにいたのは『ヒュー・グラス』という1人の猟師でした。

ディカプリオが演技する『ヒュー・グラス』という役、ではなく『ヒュー・グラス』という1人の猟師。妻を失い、息子を失い、仇への復讐のためだけに生き延びる男。

月並みな表現で申し訳ないですが鬼気迫るとしか表現できないです。

ぼくがドキュメンタリーではないか?って思ったのはディカプリオがあまりにも凄まじい演技を見せてくれたからです。

『ヒュー・グラス』の執念がスクリーン越しに見えるんですよ。

生き延びるために何でもするんです。復讐を遂げるために何でもするんです。

『レヴェナント』でディカプリオはさらに俳優としての厚みを増すんじゃないでしょうか?アカデミー賞取るのは当たり前。もはや別次元ですわ。

映画を観終わったら誰もが無言。何を言えばいいかわからないんだと思う

ぼくが観に行ったとき、観客はぼく以外には10数名ほど。ぼく以外が全て年配の方でした。初日とはいえ金曜の朝一ですからこんなもんでしょう。

その全員が何も言わなかった。夫婦で観に来られている方も何組かいらっしゃいましたが、誰もが無言。普通カップルで来たら感想を言い合ったりするもんじゃないですか?

でも後ろから見てると誰も何もしゃべらないんです。これがこの映画を表していると思うんですよね。

ぼくもそうでした。いつも映画を観たら映画好きな友達にどんなもんだったかをメールするんですけども、そんな気になれないんですよね。ひたすらに疲れた。感情移入しすぎてエネルギーを持っていかれるんですよ。

実際何かを考えさせる映画でもないと思います。観たとしても別に得るものはないです。

ただただひたすらにリアル。それでいいんじゃないでしょうか?

何も得るものはないって言っておいてあれですけど、ぼくの中で映画についての新しい扉が開いた気がします。

観る価値があるかないか?その問いは間違っています。

観る価値しかありません。

まとめ

昨日感想をブログで書こうと思ったんですけど、このブログ記事を見つけてしまいなんかもう言いたいこと言われてるやんって気がして書くのを止めたんですよね。

monkey1119.hatenablog.com

ああ、これだけの記事を書いている人がいるんだからもうブコメ残しておけばいいや。この人に任せたわ。もうね、疲れてたんですよ。この映画疲労感がスゴい。

だけど一夜明けて改めて感じるこの熱いパッションは何だ?ダメだ。書こう。吐き出そう。

ってことで書きました。

正直これから観ようって思っている人の参考になるかは全く分かりません。多分ならないでしょう。ただただ思いを書いてるだけですから。

ただ1つ言わせて欲しいのが、この映画は観てください。

ではでは(・∀・)