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『明治維新という過ち 〜日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〜』を読んで(途中まで)

こんにちは!

ぼくは生まれも育ちも山口県下関市で、長州人であることに誇りを持っています。

歴史の節目に何度も登場しなんといっても明治維新の舞台、多数の志士を輩出してますし初代内閣総理大臣も長州人の伊藤博文、その流れかその後の内閣総理大臣も山口県出身者が数で言えばトップです。

日本の近代史は山口県から始まったと言っても過言ではない!!

そんな山口県、そして下関市が大好きなわけです。

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さて、Kindle Unlimitedではマンガだけでなく活字も読むようにしています。学校まで電車で通っていますからちょうどよいのです。

ぼくの好きな作家に半藤一利さんという方がいます。と言ってもまだ著作を3冊程しか読んでいないですから、好きというのはおこがましいやもですが。『日本のいちばん長い日』をたまたまKindle本で買って読んで、その後Kindle Unlimitedで検索して読み放題の中から著作を読んでいるところです。

その半藤一利さんの著作に『もう一つの「幕末史」』というものがあり、これで痛烈に長州を批判していて読後若干へこんだのですが、今まで長州・薩摩を持ち上げるような歴史しか知らなかったぼくはこれを機に別の観点に立った本を読みたくなり、今回タイトルにある『明治維新という過ち 〜日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〜』をダウンロードした次第です。

まだまだ途中までしか読んでいないのですが、現時点でかなりへこんでおります。『もう一つ〜』を最後まで読んでへこんだレベルを凌駕しています。そんなに長州嫌いですか?って著者である原田伊織さんに直接聞きたいレベル。

 

恥ずかしながらダウンロードして読むまで全くこの本について全く知らず、調べてみるとかなり話題になった本だそうで、特に福島(会津市)ではバカ売れしたようですね。

www.news-postseven.com

 

これまでぼくは吉田松陰や高杉晋作について、『悲運の死を遂げたヒーロー』という風に教えられてきましたし、あらゆるメディアでそのように扱われてきました。

吉田松陰はある意味近代日本の生みの親というか、彼の教えを受けた志士達が活躍するというのが明治維新の王道ですよね。

高杉晋作だって特に下関では英雄中の英雄。下関の各所に高杉晋作ゆかりの地を示す碑がありますし、長州征伐で小倉藩と戦った際に小倉城から戦利品として奪ってきた大きな太鼓が置いてある神社だってあります⇒厳島神社 (下関市) - Wikipedia

 

その他にも全国的に有名な長州藩の志士は沢山いますし、明治から長いこと日本の中心は長州出身者が多かったわけです。

これをぼくは誇りにしていました。

「ここまで日本が発展したのも明治維新があったから。ひいては長州藩の功績である」と。

ところがそれを完膚なきまでにこき下ろすのが『明治維新という過ち 〜日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト〜』なのです。これまで信じていたことが、著者によって粉々に砕かれていくわけですよ。

著者・原田伊織さんはこれまでぼくらの教えられてきた近代史を『薩長史観』と表現しており、『明治維新』自体をテロリズムと断定しています。吉田松陰の『暴力的な考え』(教えでない)を元に長州の志士達はテロに走り、京を荒らし、そして大東亜戦争(太平洋戦争)まで進んだと書いてあります。

これはまさに驚天動地。ぼくらの信じる歴史は何だったのか?これではぼくら山口県民は日本を混乱に陥れ、国家転覆を図った者達の子孫…ということになるのです。

 

ぼくとしては心情的にもこの内容を全面的に信じたくはないのですが、これまで教わった内容、信じていた歴史にもしや…?と疑問を抱かせてくれました。

ぼくの父が昔から口癖のように『スタンスによって全てが変わる』と言っていました。まさにその通りで、同じ出来事の記録でも資料を書いた人の立場や考えによってまるっきり違うことが書かれていますよね。一面から見れば確かに『善』だけれど、逆から見れば『悪』であることは多々あります。

例えば日本では定期的に紛糾する日中戦争(支那事変と書くべき?)〜太平洋戦争の時代の出来事なんて、生きた証人がかなりの数いる頃でも定まっていなかった。たかだか70年前のことでもですよ。それどころか今になって新たな事実や証言が出てくるわけですよ。

 

これを機に歴史上の出来事についての断定をせずに、なるべく多くの資料を読んで子どもに様々な角度からの歴史を伝えたいと思いました。

 

途中までしか読んでいないのでなんだか全然関係ないことばかり書きましたけれども、非常にオススメできる良書です。まだ読まれてない方はぜひKindle Unlimitedで読んでみてください。

ではでは