Kindle Unlimitedで読み放題になってよかったマンガ(選者・山田ぽんた)
こんにちは!
8月3日に始まったKindle Unlimitedですが、皆さん契約はしましたか?
980円でKindleの雑誌・マンガ・小説が読み放題という恐ろしすぎるサービスですから、1ヶ月間は無料ってこともあってぼくはその日に契約しました。
その他、サービスの詳細などは、この3週間弱各方面で詳しくみっちりと解説されてますので省きます。
ところでこういった読み放題サービスが始まる前って、気になるマンガがあってもよっぽどお金に余裕がないと全巻一気買いしたり(大人買い)、知らない作家にチャレンジしたりってことはなかなかできなかったことないですか?
例えばジャンプ等で読んでておもしろさを知ってる⇒けど途中からしか読んでないので最初から読みたい⇒せっかくだから単行本or電子書籍で1巻から買うか…みたいな流れか、マン喫で試しに読んでみておもしろかったから購入ってのが一般的だったんではないでしょうか?もしくは友人知人から教えてもらうとかね。
でもこれって『おもしろい!』って思ったものだけですよね。風俗の待合室や散髪屋にあるマンガのように『そこそこおもしろい、けど買うほどじゃあない』ってレベルのものだと次にどこかで出会うまでスルーってなってたはず。
Kindle Unlimitedでいいなってところは実はココなんです。ぼくにとってはですが、このレベルのマンガ家が豊富なんですよね。
ってことで前置きが非常に長くなりましたが、今回はKindle Unlimitedで読み放題になってよかったマンガ(ぽんた選)をご紹介いたします。
Kindle Unlimitedで読み放題になったぽんたオススメマンガ
1.蛮王(バンキング)
『蛮王』は下関でのぼくの行きつけ風俗店の待合室にコンビニ本が置いてて、待っている時間に読んでいました。
作者は漫画・土山しげる氏で原作・平井りゅうじ氏です。このコンビは大好物。
話の流れとしては復讐劇です。とある町の名家だった主人公が子どもの頃に家族も資産も奪われ、大手都市銀行に入社後にその事実に気づいた主人公が当時の黒幕や実行犯に対して復讐を仕掛ける、という内容。
超ご都合主義で、たまたま入社した銀行の頭取が黒幕だったり、復讐計画が失敗しそうになっても大ドンデン返しで大成功したりと、読者側としてはストレスフリーな作品です。
やたらと変装がうまかったり(ミッションインポッシブルレベル)するのも笑えるところ。
全4巻と話自体もサクッと終わるので、通勤の行き帰りで読み終わります。
2.食キング&極食キング
『食キング』はコンビニ本をコンビニで何度か立ち読みしたことがあって、それでちょっと気になってたマンガです。
作者は土山しげる氏。ぼくはほんとにこの人が好きです。
話は非常に単純です。北海道の有名洋食店でオーナーシェフをやっていた主人公・北方歳三が日本全国の潰れかけ飲食店を再建請負人として立て直すというもの。
飲食店と言ってもサブタイトルが『B級グルメ店復活請負人』となっているように、大抵がホソボソとやっている小さなお店です。たまにホテルのレストランとかになりますけどね。
この作品の主人公は天才と謳われたシェフという設定ですから、和洋中どころか世界中のあらゆる料理をこの世で最もおいしく作れる恐ろしい男です。常にエンペラータイム。だからどんな不利な条件で戦う(作中ではやたらと料理対決があります。)ことになっても、絶対に負けません。いや、一回負けたな。それも深読みしすぎてしまったがゆえ、天才過ぎたことが原因というやはり無敵の存在なのです。もはや食キングどころか無敵王(ムテキング)です。
全27巻となかなかのボリュームですが、アホらしさの中に食に対する豆知識もあり、楽しく読めます。
んで『食キング』の続編として、『極食キング』があります。
『極食キング』は主に主人公・北方歳三と織田獅子丸との戦いを描いたものです。織田獅子丸?誰やそれは?と思った方は土山しげるファンに非ずですよ。
全5巻と非常に短いですが、これを読んだときは食キングから続けて読んでてずっとここまで同じような流れ、しかも話の質としては食キングよりちょっと下がってますので、ちょうどいいくらいでした。正直飽きてたんですよね。
一応続きものとして食キングを読んだ方にはオススメです。
3.喧嘩ラーメン
このタイトルから来る、お金を払って読みたくない感はスゴいセンスと脱帽です。
どんな内容なのか分かるようで分からないですよね。
作者は…もう分かってますね?そう、土山しげる氏です。
話の内容は、元暴走族の総長である主人公が、ラーメン職人の父を超えて店を継ぐために全国修行の旅に出るというタイトル通り荒唐無稽なものです。行く先々でなぜかピンチのラーメン屋があって、度々ラーメン勝負を挑まれます。主人公の勝負スタイルは『負けて勝つ』これは実際に作中で言われることはないんですが、必ず最初は負けます。でも勝ちます。それも圧倒的に勝ちます。
んでこの作品で極食キングにも出てきた織田獅子丸が登場します。土山作品初登場です。
基本的に荒唐無稽な本作ですが、散々腐してきたにも関わらずラーメン評論家がウマいって言ったらみんなウマいって言い出したりとそこらへんはリアルで笑えます。
全17巻とボリュームはそこそこですが、読めば間違いなくラーメン好きになる至高のラーメンマンガです。
4.喰いしん坊
『喰いしん坊』はKindle Unlimitedに登録して初めて知りました。
作者はもちろん土山しげる氏です。
大食いに焦点を当てた作品で、当時(2005年頃)の大食いブームに乗っかろうという野心作です。
大食いのスポーツ化・競技化というところを描いてまして、作中においては最終的に全世界を巻き込むムーブメントとなっています。正道喰いと邪道喰いという対比が、数々の『食』を扱ったマンガを描いてきた土山しげる氏の『食』への考えを実にストレートに表しています。
正道喰いはそのまんまです。料理を料理として食べるというか、なるべくありのままキレイにおいしく食べるというもの。対して邪道喰いはヒドい。例えば肉まん10個をそれぞれ餡と皮に分けて、餡はそのままスプーンでかきこんで食べる、皮は水に浸して流しこむという食べ方や、ステーキをミキサーにかけて流しこんだりショートケーキを何個かラップで包んでそれをおにぎりのようにして食べたりとムチャクチャします。
この邪道喰いをなんとかかんとか正道喰いで打ち破っていく流れがアツい。
全24巻とボリュームもなかなかです。読めばお腹もいっぱいになること間違いなし。
土山しげる氏がなぜこんなに好きなのか?
今回ご紹介したは全て土山しげる氏です。
ぼくが土山しげる氏を好きな理由としては、
- 話が荒唐無稽でアツい
- 女性が異常に色っぽい
という点が挙げられます。
氏の特徴として原作付きだとそうでもないですが、単独名義になると話がぶっ飛びます。これぞ、『ザ・劇画』というかんじ。
正直単行本を買う気は全く起きないんですけど、読み放題ならこれほど読みたいマンガ家はいません。
また、登場する妙齢の女性がみな色っぽいんですよ。もうエロの権化。普通だとスラっとした美人として描くじゃないですか?でも土山しげる氏の描く女性は違う。程よい肉付きでムッチリしてます。エロい…。ペロペロしたくなります。ここも昔懐かし劇画感があっていいんですよね。
まとめ
気づいてましたか?今回は土山しげる氏のマンガを紹介したかっただけということに…。
これら以外にもたくさん土山しげる氏のマンガがKindle Unlimitedにはありますので、ぜひぜひ試しに読んでみてくださいね。
ちなみに『借王(シャッキング)』は1作目が読み放題ではないために泣く泣く除外しました。これもぜひ読み放題に入れていただきたいものです。
ではでは