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【ネタバレあり】『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイド with レジェンドライダー』は今年の日本映画で1番のアクション映画!【映画レビュー】

全世界30億人の仮面ライダーファンの皆さん、こんにちは!

1/3,000,000,000の山田ぽんたです。息子と娘と妻を入れるとウチだけで4人、赤ちゃんも恐らくファンになるから我が家は5人もファンを供給する名家です。

さて、そんな仮面ライダーの最新映画である『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイド with レジェンドライダー』を家族で観てきました。

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画像はwww.toei.co.jpより

クソ長いタイトルにちょっとびっくりしましたが、タイトルの長さに恥じない、今の仮面ライダーしか知らない子どもも、ちょっと前の仮面ライダーも観ていた大人も、家族みんなで楽しめる素晴らしい映画でした。

公式サイトはこちら⇒仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー

というわけで今回は久々の映画レビューです。

『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイド with レジェンドライダー』レビュー!

端的に今作の感想を言いますと、

『仮面ライダー史上最も力の入ったアクションとファン向け要素満載のお祭り映画』

です。あんまり端的じゃあねぇな……。

あらすじとしてはこんなかんじ。

物語はスカイウォールという巨大な壁で三つに分断された仮面ライダービルドの世界に、仮面ライダーエグゼイドの敵であるバグスターが出現する謎から始まる。存在しないはずの敵がなぜ…?正体不明の敵に為す術なくその場に崩れる戦兎の眼前には、体の半分がメカに覆われた奇怪な人物が佇んでいた。科学者を名乗るその男が巨大なマシンを起動させると、上空に突如として逆さになった世界が出現した。一方、エグゼイドの世界でも同じ現象が勃発。スカイウォールのある世界が、地上へ刻一刻と迫りくる。二つの世界が激突するまでに残された時間は、わずか24時間。消滅へのカウントダウンが始まった。 未曾有の危機に直面した人類を救えるのは―― そう、“あの”戦士たちだけ。

前作を遥かに凌ぐスケール、見たこともないアクション、出会うはずのないヒーローたちの邂逅。多くの謎に包まれながら、この物語はあなたたちを待ち受ける。
衝撃の平成最終章。伝説の闘いのすべてを、その眼に焼きつけろ!!

引用元:www.toei.co.jp

なかなかアツい煽り文句ですね。

実際にぼくも妻も子どもたちも超期待して臨みましたからね。何と言っても今回はメンツがスゴい。現クールの仮面ライダービルドと前クールの仮面ライダーエグゼイドがいるのは当然として、

  • 仮面ライダーゴースト(西銘駿)
  • 仮面ライダー鎧武(佐野岳)
  • 仮面ライダーフォーゼ(福士蒼汰)
  • 仮面ライダーオーズ(渡部秀)

が出演するんです。もちろん本人で。

さらに仮面ライダーオーズのもう一人の主役といってもいい『アンク(三浦涼介)』も出演するんですよ!!!!

もうこれだけでストーリーがどうとかがぶっ飛ぶレベルですよね。ファンとしてはもう観たくて観たくてたまらない。

なんてったってアンクの復活ですよ?!メダルの割れた状態からどうやって復活するんだ??っていう興味もですが、また映司との絡みが見れることに興奮せざるを得ないです。

というわけで以下よりネタバレを含んだ感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

世界を分けてライダー共演の矛盾を極力減らしている

今作ではこれまでの映画版と同様、過去の仮面ライダーが登場します。

これまでだったら、なんだか特に説明もなく別の仮面ライダーがそこに『いる』という流れで、Aという仮面ライダーの世界に当然のようにBの世界の仮面ライダーがいましたよね。視聴者側はもうそれに納得するしかなかったわけですが、今作においてはそれが当てはまりませんでした。

ところが今作ではキッチリ世界が分かれているんです。

エグゼイドまでの映画作品ではそこまでの仮面ライダーが同一世界に存在している描き方でしたが、今作では世界を分けることで、エグゼイドとビルドを矛盾なく共演させることに成功していますしそれが物語の鍵となっています。

2つの世界をくっつけようとする悪役(大槻ケンヂ)とそれを止めるために奔走する各仮面ライダー、ビルドの世界では特に日本が分断されている設定ですから、世界を分けることでこの点も矛盾を感じさせないようにできていますよね。

さらに『2つの世界は時間の流れ方が違う』という要素を入れることで、ビルドの本編が始まる前に映画版の設定をねじ込む(エグゼイドとパラドがビルドと戦っている)という荒業も行っています。記憶喪失の主人公って要素を存分に活かしていますね。

アクションのレベルはこれまでと一線を画する

今作で注目してほしいのはアクションです。

仮面ライダーは元々アクションのレベルが高いですし、映画版はいつも気合が入ったデキですよね。

しかし、それにさらに輪をかけたハイレベルアクションを今作では披露してくれています。

ただCGのレベルが低いのが非常に残念で、もういい加減ハリウッドのスタジオにCG依頼すればいいんじゃね?って思うんですけれど、それを味だと思う層もいるんでしょうしそもそも予算が足りないんでしょう。

各仮面ライダーのアクションシーン、それもごちゃごちゃに全員で戦うシーンではなく、ソロ格闘シーンがかなりふんだんに用意されています。ファン垂涎ですよ。また、最後のエグゼイドとビルドが敵のボスと戦うシーンは屈指のデキ。

仮面ライダーの代名詞であるバイクも今作ではアクションシーンが用意されています。さすがに仮面ライダークウガのレベルとまではいきませんが、あれはもうちょっとおかしいですからね。トライアルしちゃってますから。

ですが全員で並び、それぞれの決めゼリフを言って(ココがまたアツいシーン)、一斉にバイクで走るシーンがあるんですが、久々にガッツリとバイクアクションを魅せてくれます。

特撮映画とは言え充分に大人の鑑賞に耐えるアクションが満載です。

正直いって、今年の日本映画で1番のアクション映画なんじゃあないでしょうか?

ファンが喜ぶ要素が満載

各仮面ライダーのソロ格闘シーンがふんだんに用意されていると書きましたが、そのシーンでは各仮面ライダーが段階的に最強フォームに変わっていきます。全てを見れるわけではありませんが、それでも最強フォームまでをハイレベルアクションと共に鑑賞できるわけで、観ながらニヤニヤが止まりませんでした。

例えば鎧武だと

オレンジアームズ⇒カチドキアームズ⇒極アームズ

というように変わっていくわけです。

そしてこのシーンで1番感心したのが、全員が最強フォームになるなかオーズだけはプトティラコンボではなくタジャドルコンボに留めたことです。

当たり前なことなんですけど、恐竜メダルがないっていう設定をちゃんと反映しているんですよね。そこらへんを適当にされると冷めちゃうもんですが、ファンの気持ちを考えてくれるところに愛を感じます。

今作の主役はオーズだろ?

ビルド&エグゼイドと謳っておきながら今作ではオーズが主役と言っても過言ではないです。

アンクの復活の仕方がご都合主義全開なんですが、そこはまぁそんなもんでしょう。

アンクが「映司!これを使え!」とメダルを投げるところではホロリときます。映司の嬉しそうな顔にもほっこり。

上でタジャドルコンボになると書きましたが、タジャドルコンボにはアンクのメダルが必要になりますよね?アンクは自分の身体からメダルを取り出し、映司に使わせるわけです。

アンクは完全に復活したわけではなく、仮の命のようなもの。恐らくいずれは消えてしまうものなのでしょう。というのも今作のアンクは財団Xが作ったコアメダルで生まれた、アンクとは違うけれど同じメダルを持つグリードなんですね。当初は映司を敵と認識して攻撃するわけです。そこに割れたタカメダルが反応、取り込むことでアンクとして復活するのです。

そして映司を救出、タカ・トラ・バッタのメダルをいつものように投げ、タトバコンボに変身させるんですけど、そのときに映司の感無量と言った表情がまたたまらん。利用し合う関係から、様々な事件を乗り越え掴んだ明確な友情。その友情をお互いに確認できたときにはアンクが消滅…テレビシリーズではこうなったわけですけれども、テレビシリーズを観ていたファンからすると今作のアンク復活で得られるカタルシスは尋常ではないものになりました。

結果としてタジャドルコンボに変身させるために再度アンクは消滅するわけですが、ラストシーンで映司がアンクにアイスキャンディーを渡す際に子どもの横でぼくはボロボロと泣いてしまいました。

ただ単にオーズが本人で出演するだけではやはりダメで、オーズはアンクとセットであるべきなんですよね。

このチョイスには本当に感謝しかありません。

次に訪れる『明日』を楽しみにしています。

仮面ライダーになりたての万丈龍我の成長物語でもある

現行の仮面ライダービルドで、つい数週間前に仮面ライダークローズになった逃亡犯こと万丈龍我。

作中好き勝手に動きまくっててもはや設定上でしか逃亡犯ではないあたりが笑える彼ですが、今作では彼の成長物語も盛り込まれています。

『仮面ライダーはなぜ戦うのか?』

これをテーマとして、先輩仮面ライダー達や仮面ライダービルド=桐生戦兎が背中で、彼に伝えます。そして、自分なりの答えに辿り着いた万丈は仮面ライダーとして戦うわけです。

確かに普通、「オマエ明日からライダーな!がんばれよ!」って言われて戦えるものではありませんよね。むしろ逃げてしまうでしょう。

そこらへんに対する答えというか、キッチリと彼の気持ちを描き答えに辿り着かせることで、仮面ライダー全体に対する疑問に答えられたんじゃあないでしょうか?

子どもにもヒーロー像として納得しやすいですし、そこの流れが大人も楽しめる作りになっていました。

まとめ

今作『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイド with レジェンドライダー』で平成ジェネレーションズは終わり。と言っても2作目だった気がするんだけれど…。

ぼく個人としては平成ジェネレーションズのように出演する仮面ライダーは絞ってもらい、その分本人の出演やしっかりとドラマを描くやり方が好きです。

特に今作は仮面ライダー映画史上最高傑作だと思っています。

スタッフロールでは登場ライダーのテーマ曲が次々流れる粋な演出。そしてスタッフロール後には仮面ライダークローズの次に登場する仮面ライダーがチラリと…まぁこれは毎度のお約束ですね。

来年以降の仮面ライダー映画も非常に楽しみです。

ではでは